2020/10/21 22:52
続き
「いつどこで誰と出会うか分からないから
楽しみでしょうがないの。
いつもどんな出会いが待っているのかと
ワクワクしてるんだー。
僕は沢山のところに知り合いが
居るから、こうやって走り回ってても
ちっとも寂しくは無いしね。
それにね、不思議なコトに一度別れても
また違う場所でも出会えてしまうんだよね。
アレは何でだろうね?
ちょうど僕を必要としてたりさぁ、
僕も助けて貰ったりとかさぁ。
本当に不思議なほど、
必要な時に必要な所で会うものなんだね。」
私は、本当にその通りだと思った。
ココに来てからまだ少しだけど、
さっきの草花や木に出会えて事で、
孤独では無くなっていた。
そして今も風が側に居てくれている。
私は風に感謝を伝えたいと思った。
『本当にそうだね。
こうやって今も
アナタのおかげで楽しく歩けて、
とても心強くて救われてる。
ありがとう』
風は照れくさそうに微笑んだ。
全てが始めてで、怖かったけど
出会いを受け入れてきて良かったなぁと思えた。
私の中にあった孤独も不安も
少しずつ薄れてきて
この先が少し楽しみになってきていた