2020/10/24 11:48

迷いがあるうちは、方法が見つけにくい。

自分を信じて歩もうとすると

何をどうすべきか方法が明確になる。

周りにも何がしたいかが伝わるから、

周りもどうすれば良いか分かり、

協力してくれる。




『それで?それで?どうなったの』

私はくいつくように聞いた。


「それでね、僕はずっと気になって、ソコを通るたびにそっと覗いていたんだ。

何回も何回もね。

そしたら、ある時、小さな芽を見つけたんた!

僕は嬉しくて嬉しくて近寄って行ったんだ。

また会えたね!って。」


『やった。叶えたの?』

私は嬉しくなった。


「うん。叶えたよ!

芽が言うにはね、

土と沢山の話しをして受け入れて貰えたんだって。

種の想いを知り、土も協力してくれたみたい。

種が育つように、周りにいたみんなが支えてくれたんだって。

だから芽になれたって、とてもとても感謝してると、僕に皆を紹介してくれたよ。


そして、芽がね僕に、


〔アナタがココに運んできてくれたのが始まり。ありがとう。そして、私は必ず花を咲かせるわ。またココに寄ってね。〕


そう言ってくれた」


風はまた山の方をみて

「ほら、アソコを見て、沢山の花が見えない?」


私は山を見つめた。

黄色い花が沢山みえた。

『え?あの黄色い花達?』


「うん。最初の花は土にかえってしまったけど、次の種が新しく育ったり、他に居た仲間達にも連れて行って欲しいと言われたりして、

今ではあんなに沢山の花達が育つようになったんだ」


『最初の種は、とても喜んでるだろうね。

こんなふうに願いを叶えるなんて、なんて幸せなことなんだろう。凄いね


風は、

「うん、そうだね。」

と山に向かい優しい風を吹いた。