2020/11/01 23:15

出会いや側に居てくれてる事は

当たり前の事ではない。

とても有り難いことなのだと思って過ごせたら

周りとの関係も変わり始める。





少し歩くと大きな湖のようなのが見えた。


「あの水場で休もう。僕は先に行って皆に挨拶してくるね」


風はそう言って私が返事をする間もなく

行ってしまった。


私は、え?という戸惑いと、少しの不安をおぼえていた。ポツンと1人になった感じがした。

私は次第に、

あれ?私は何で不安になってるんだろう?と

不思議に思えてきた。


はじめは1人だったんだから

不安になる必要はないのに

今ある不安は何だろ?と考えていた。


ココまでの道のりは、

孤独ではなかったし、先への不安も風と一緒なら大丈夫だと思えてて、

いつの間にか風が居てくれる事で不安が減って、

1人では無いことで心強さを風から貰っていたようだ。


いつの間にか風が居るのが当たり前になり、

楽しくて忘れていたけど

風ともいずれ違う道を歩むのだから…

今の一緒にいる時間を大切にしよう。


この出会いや側に居てくれてる事は

当たり前の事ではなくて、

とても有り難いことだった、最初の気持ちを忘れかけていた…

私は心が温かくなるのを感じながら風の後を追った。