2020/12/24 19:29
食べる事は生きること。
全ての恵みに感謝して、
衣食住がある有り難さを今一度知る。
足りている事を知り、
それがどれだけ恵まれているかに
気づける事が大切。
時間がたつにつれ
お腹が空いてきたなと感じて思い切って白い木に聞いてみた
『わたし、お腹がすいてしまって…何か木の実や果実が有れば分けて貰えないかな?』
「そうだったの。勿論いいよ。
好きなだけ食べて」
白い木はそう言って枝を揺らし沢山の果実を落としてくれた。
『ありがとう』
私は有り難く頂いた。食べてるとお腹が満たされていくのと、気持ちも元気になっていくのを感じていた。
白い木は優しく見守りながら言った。
「食べる事で、身体が満たされて心も満たされていくようだね。
皆が食べてる時、とても幸せそうなんだよね。それに食べ終わってからも。」
『うん。分かる気がする。
お腹がすいてると力も湧かないし、
気持ちも元気なくなる』
「身体と心が繋がっているって事だね」
『そうだね。飲んだり食べたりする事って本当に大切なんだね。
生きるには食べる事が基本。
食べる物があるのは本当に幸せ。
ありがとう。』
「うん。わたしはいつもココや雨から水を貰っているから、有り難い事に枯れる事なく居れてる。いつも満たされている。
だけど、当たり前じゃないってことだね』
『そうかもね。わたしは運良く風に出会い、ココを教えて貰い、水を口にする事もできたし、あなたにも出会えたから、食べる事ができた。
生きるには源が必要だから、
私が飲食をできなければ、
まずは食べること、飲むことを
優先して動かなきゃならないから
他の何かを考えたり、何かをしようという余裕すら無いと思う。』
「そうだね。生きる事が優先。
それは全てにおいて言えることだね。
そう考えるとわたしは恵まれている。
こんなに綺麗な湖から絶え間なく生きる源の水を頂けてるんだからね」
『うん。満たされてる時って有って当たり前だと思って気づかないけど、無いとその有り難さが身に染みる…水ってこんなに美味しいんだって思えたし、果実がある事が有り難くて凄く美味しくて。
食べる事で気持ちも元気になれたよ。ありがとう』
「いいえ、私は水の恵みを頂いて、太陽の恵みを頂いてる。だから私もその恵みを分けてるだけ。そうやって、分け合えば分けてくれた水や太陽も喜ぶでしょ」
『そうか…巡り巡って皆が幸せな気持ちになれるんだね』
「そうだね。」