2021/01/17 08:33
1.自分の想いを、ただ良かれと思い
押し付けるのではなく
相手の立場になり、相手の負担にならない
言動が優しさとなる。
その想いを、ありがとうと受け取るのも優しさ。
「僕は、そろそろ次の場所に行こうと思うけど、キミはどうする?」
風に聞かれ、私は何の目的も無いまま
風に付いて歩くのも申し訳ないと思った。
どうしようかと、フト周りを見渡したら
白い大きな塔が遠くに見えた。
『このまま、ただあなたに付いて歩くのも申し訳ないから、あの白い塔まで行ってみようかな』
「僕は、一緒に歩くのは嫌じゃないよ。話し相手がいて心強いしね。あの白い塔に行くなら途中までなら一緒にいける。そこからは違う道になるけど…」
『分かった。ありがとう。
それなら、途中まで一緒にお願いします』
「うん!では、そろそろ行こう。」
きっと、風は私がまだ不安な事を知っていた。
風だけで行った方が早く着くはずなのに、
出来るだけ一緒に行ってくれようと
私に気遣って言ってくれているのは分かった。
その優しさを
有難く気持ちを受け取ろうと思った。