2021/02/21 21:59

10.間違えてしまったら、失敗したら

何が良くなかったかを学び正しながら
また歩めばよい。
時には周りの助けも借りながら
方法を学ぶことも大切。
してあげた事よりも、して貰った事を胸に刻み、助けて貰った感謝を忘れずに。
いつか自身も誰かの助けになれるように。




『それにしても、
 どうやって花を咲かせたの?』

〔それはね。皆のお陰なの。
 私達が花が咲かない事に悩み
 皆を追いやってしまったと
 皆に正直に話したら、
 皆があちらこちらに聞きに行ってくれて
 沢山の情報をくれたの。
 私達だけで頑張ろうとし過ぎたのね。
 私達だけじゃ分からなかった
 沢山の情報を皆が集めてくれたから
 無事に花を咲かせられた。
 コレは皆のお陰で咲いた花なのよ。〕

『皆の想いが咲かせた花なんて
 とても素敵な花だね』

〔そうね。私達も意固地にならずに
 早くに皆に話せば良かったと
 今は思ってるの。
 でも、その失敗があったから
 今は前より皆を大切にできるし
 感謝も持てたから、
 無駄ではなかったと思うようにしてる〕

優しく話す桜の木には
沢山の鳥や動物が仲良く寄り添っていた。

「そうだね。無駄ではないよ、
 ちゃんと気づけたもの。
 間違えてしまったら、正しながら
 前に進めば良いんじゃないかな。
 全て糧にして積み重ねながら
 前に進めば良いと僕は思うよ」

そう言いながら風は
そっと花びらを舞い上がらせた。
皆は花びらに包まれ喜んでいた。