2021/05/02 07:33

19.自分だけが正しいと思ってしまうと相手を気遣えない。何か起きた時も、相手を責めてしまう前に自分にも起きる可能性がある事なのだから、と気づいて、お互い様だと認め許せたら気持ちに優しさが宿る。

逆にお互い様だから良いよ、と許して貰えたり、認めて貰えたら、感謝の気持ちを伝えよう。良い人間関係は自分から歩みよる事から始まる。




歩き続けていると大きな湖畔が見えて来た。


「あそこまで行ったら、また休憩しよう」

と風が言ってくれたので


『うん。そうさせてもらう。

 ちょっとだけ疲れてきてたから、助かる。

 あそこまでって決めたら頑張れる』


私は、風の気遣いに気づいた。

『あなたは、いつも私の事を知って

 ちょうど良いタイミングで

 休ませてくれてるね。ありがとう…』


「いや、君は君で僕に

 気を使ってくれてるでしょう。

 だからお互い様だよ」


『あなたは本当はもっと早いペースで

 先に進めているハズだったのに、

 私にペースを合わせてくれているから

 出来るだけ早く行かなければ

 悪いと思って…

 だから行ける所までは無理をせずに

 頑張ろうって決めてたの』


「そうだと思ってたよ。

 ありがとう。だからお互い様。」


『お互い様って言葉を聞くと

 ちょっと気持ちが楽になると言うか

 温かくなると言うか…

 良い言葉だね』


「うん。お互い様って互いに

 許し合える感じかな…

 ありがとうって言い合えたら

 何だか幸せな気持ちになるね。」

 

『確かにそうだね。

 自分にもあり得る事かも知れないし

 お互いに足りないことを

 責める事なく許し合って

 感謝し合えたら

 何だか優しい気持ちになれるね』


「そうだね。

 お互い様なんだから!と

 自ら開き直るのではなくて

 ちゃんと感謝し合える事が

 大切なんだと思うよね」


私達はお互いを気遣い合え

信頼できる関係を築いてこれてたんだと

気づき嬉しくなった。