2021/05/03 10:27

20.ただ漠然と何かに突き進んむよりも

少しずつ目標や目的を決め自分なりに区切りながら進んだ方が着実に歩める。

一つずつ達成していくことで

自信にも繋がり前向きにもなれる。




湖畔までは少し距離があったけれど、

あそこまでと決めたら

少し気持ちが前向きになれた。


風は進みながら教えてくれた。

「あそこの湖畔で少しやすんで

 少し進んだら、道が分かれるんだけど

 そこから君は真っ直ぐ進むと

 あの遠くに見える白い塔にたどり着くよ。

 僕は頼まれていたモノを届ける為に

 道を曲がっていかなきゃならないんだ。

 だから、一度そこで別れることになる」


『寂しいけど分かってたことだから。

 一緒にペースを合わせて進んでくれて

 ずいぶん沢山の事を教えてくれて

 本当に心強かったありがとう。』


「こちらこそ、ありがとう。

 でもまだ一緒に進むし

 また会えるから大丈夫だよ。」


『そうだね。気が早すぎたね』


と私達は共に笑い合った。

 

『私、あそこまで行くって決めたら

 気持ちも体も楽になってる感じがしてる』


「何も決めずにいくと、

 どこまで歩き続ければ良いのだろうと

 不安が募るし

 心も身体も疲れてしまうけど

 少しずつでも目標を決めて

 区切りながら進めると

 気持ちに達成感がうまれるし

 休憩もとりやすいから

 また次の目標に向かって頑張れるんだよ」


『確かにそうだね。

 私もゴールが分からずに進んでいるけど、

 少しずつ目標を決めて歩いているから

 焦りは無くなったかもしれない。』


「うん。良かった。

 とにかく進み続けるということ自体は

 悪い事じゃないと思うけど

 少しずつでも目標や目的を決めながら

 進んだ方がスムーズにいく事もあるんだよ」


『そうか。ただ漠然と進むより

 気持ちにメリハリが出来るから

 頑張ろうって思えるね』